平成12年11月15日号掲載分

◎子供の発熱は表情を観察 熱冷ましは一時的な使用に (竹本博行)

 子どもは、ちょっとした病気でも高熱を出します。発熱したら、まず、子どもの表情を見てください。
 高熱でも、赤い顔で物をキョロキョロと見たり、手足を動かして遊んでいるときは慌てる必要はありません。うとうととしてボーッとしたり、視線がしっかり合わなかったり、うめき声を上げて、ぐったりとしているときは注意が必要です。
 赤ちゃんの場合、熱が無くても、かなり病気が重いということがあるので、ミルクの飲み方や顔付きなどを参考に判断するとよいでしょう。
 発熱した場合の対応としては、「熱冷まし」が使われることが多いのですが、使用する場合、体温の目安は三八〜三八・五度でよいと思います。三九度でも元気そうなら、あえて使用せずに様子を見てもかまいません。
 「熱冷まし」を使うことによって病気が軽くなったり、治ったりするわけではありません。あくまでも一時的なものと考えてください。また、「熱冷まし」は薬物である以上、副作用の問題は避けられません。日ごろから、かかりつけ医と相談し、一、二回分を準備しておくことを勧めます。


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