平成13年1月15日号掲載分

 赤ちゃんを守る予防接種 医師によく相談し接種を (上月清司)

 お母さんから赤ちゃんにプレゼントされた病気に対する抵抗力(免疫)は、百日せきや水ぼうそうでは生後三カ月までに、麻しん(はしか)やおたふく風邪は生後八カ月ころまでに、自然に失われていきます。
 この時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防することが必要になります。そこで役立つのが予防接種です。
 予防接種は、伝染病の原因となるウイルスや、細菌や菌が産生する毒素の力を弱めてワクチンをつくり、体に接種して、その病気に対する抵抗力をつくります。
 ワクチンには、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドの三種類があります。
 生ワクチンには、定期接種として、ポリオ、麻しん、BCGが、任意接種として、おたふく風邪と水ぼうそうがあります。不活化ワクチンには、定期接種として、百日せきと日本脳炎、任意接種として、インフルエンザがあります。また、トキソイドは、定期接種として、ジフテリアと破傷風があります。
 子どもの発育とともに外出の機会が多くなります。
保育園や幼稚園に入るまでに予防接種で免疫を付け、伝染病にかからないようにしましょう。
 個別接種のときは、かかりつけの医師、集団接種のときは、会場で診察する医師とよく相談して、納得してから接種を受けましょう。


メニューへ戻る