平成13年7月15日号掲載分

 育児には個々の限界も 成長の一部分として気楽に (竹本博行)

   「一人か二人の子供を産んで、少ない子どもを大切に」というのが最近の傾向です。立派な育児をして、すばらしい子どもに育てたいと、親ならば考えるのは当然でしょう。
 しかし、子どもの数が少ないほど、育児に熱中したり、心配したり、不安に駆られることが多くなるのも事実のようです。子どもは、育zによって、どうにでもつくり上げられるというものではなく、育児には、それなりの個々の限界があることを認識するのも必要ではないでしょうか。
 育児情報に振り回されて心配しているお母さん。あなたが「標準」だと思いこんでいるのは、たくさんの子どもたちの平均にすぎず、大きい小さい、早い遅い、いろいろあっての平均です。いろいろな心配事は自分一人で抱え込まないでください。
 市では、四ヶ月・一歳六ヶ月・三歳児を対象にした集団健康診査を行っています。お母さんたちから自然発生的に生まれ広がった「赤ちゃん交流会」というサークルも十数カ所に出来ています。また、病気のことだけでなく、それ以外のささいなことでも「掛かり付け医」に相談してください。
 育児は、人の生き方の一部分です。親として、子として、人が成長していく過程の一部分なのです。自分の子どもには、自分の子どもなりのペースがあると割り切って、気楽に育児を楽しんでください。


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