平成14年1月15日号掲載分

 寒さで心臓の血管が収縮 外出時手袋などで防寒を(貴田 誠)

  これから、まだ寒い時期が続きます。寒さに対しての注意が必要です。
 暖かい室内から、突然、寒い戸外に出たときに、胸にグッと痛みが起こる狭心症の発作が起こることがあります。
 寒い時期には、血圧が上がることが多いのも特徴です。寒さにさらされると、血管が収縮して血圧を上げてしまうのです。さらに、寒さで体の動きが悪くなり、とっさの動きが出来ないことがよくあります。
 部屋から戸外へ出るときには、次の点に注意してください。
 まず、手を冷やさないために、手袋をしましょう。襟巻きや襟を立てることで、首を冷やさないようにすることも大切です。手や首には、低い温度に敏感なセンサーがあり、刺激を受けると心臓の血管に対して強く収縮するように働き掛けます。
 もう一つは、耳をカバーして冷やさないことです。耳を覆うことで体が暖かく感じられます。血管を収縮させるセンサーを働かせない方法といえるでしょう。
 皆さん、気をつけて、寒さから自分を守りましょう。


メニューへ戻る