平成14年3月15日号掲載分

◎ 人間だけに起きる腰痛 腹筋や背筋強化で予防を (貴田 誠)

  腰が痛いという人が多くいます。犬や猫などは、体重が四本の足に分散され、足腰への負担も軽くなっていますが、人間は、直立歩行をするため、上半身の重みが足腰に掛かり、腰などに障害を起こします。
 人間は、背骨が柱となり、体の前後左右の筋肉がバランスよく釣り合うことによって、真っすぐな姿勢を保つことが出来ます。例えば、右側の筋肉が強いと右に傾き、これを真っすぐにしようとする力が自然に働いて、左の腰が痛くなります。このようなことが、前後左右で複雑に絡み合い、腰痛を起こします。
 腹筋や背筋、腹部の奥にある腸腰筋など、体を支えるために大切な筋肉群を鍛えることで、腰痛を予防、治療することが出来ます。
 腰痛を起こす疾患は、急性、慢性などいろいろあります。一般的には、痛みの強いときには薬を飲んだり、湿布をしたり、コルセットを付けたりして安静にしておきます。痛みが和らいだら、腹筋や背筋、太ももの筋肉などを強化します。また、腰や膝などの関節を動きやすくするために、腰痛体操を始めて下さい。
 近くの整形外科や外科の医師に相談することを勧めます。


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