平成11年7月15日掲載分

◎屋内外で起こる熱中症 水分を取り適当な休憩を (貴田 誠


 今年の夏も、猛暑となりそうです。暑い環境で熱に当たり何らかの症状が出ることを熱中症といいます。
以前は、熱射病とか日射病といいました。
 熱い場所に居たり、運動をすると体温が上昇し、体温を下げるために、多量の汗をかきます。汗には、水分と少量の塩分を含んでいます。そのまま、水分摂取をしないでいると、体内の水分は、どんどん失われてしまいます。
 人間をはじめ生き物は、血液にも細胞にも多量の水を含んでいて、栄養、老廃物、酸素、炭酸ガスなどを水に溶かせて運び処理しています。体内の水分が少なくなると血液はどろどろになり、流れなくなります。細胞の中も干からびてきます。程度の差はありますが、この状態を熱中症といいます。
 このような状態が全身に起きて、栄養、老廃物、酸素、炭酸ガスの運搬ができず、多臓器不全に陥り生命を危うくすることになります。
 熱中症は、屋内外を問わず起こります。屋内では、柔道、剣道、レスリングなど、屋外では、野球、テニス、ラグビー、マラソンなどのスポーツで起こります。
 気温が二十五度以上で、湿度が高く、風が無い状態で、熱中症は発生しやすくなります。スポーツドリンクを三倍に薄めた飲料を頻繁に飲み、適当に休憩するなどし、予防することが大切です。


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