平成16年3月15日号掲載分

◎ ますます不自由になる喫煙今のうちにやめてみては? (上農 哲朗)

 健康増進法が施行され、罰則はないものの、人の集まる場所での禁煙や完全分煙が義務付けられました。駅や公共施設、乗り物内など、喫煙できる場所はかなり減っており、市役所庁舎も禁煙となったのはご存知のとおりです。
 医師が言う禁煙は「健康」をキーワードにしがちですが、多くの皆さんから、禁煙するくらいなら死んでもいいと答えが返ってきます。
 タバコには肺がんだけではなく、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞、アレルギーなど健康を損ねる作用があります。また、タバコに含まれるニコチンには依存性があり、欧米では喫煙は嗜好(しこう)や習慣ではなく「病」とされています。そういうことが分かっていても、タバコをやめようと思わない人が少なくありませんが、喫煙しているために日常生活に不自由を強いられているということになれば、ひょっとすると「面倒くさい」と思うことで禁煙できるかもしれません。
 これからは、もっと喫煙しにくい状況になるでしょう。東京都千代田区のような歩行禁煙の区域が増えたり、生命保険で喫煙者が不利な扱いになったりしています。また、将来、喫煙できる飲食店は入り口にドクロマーク表示が義務付けられたりすることになるかもしれません。
 今のうちにタバコをやめてみませんか。


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