平成17年7月15日号掲載分

◎ 十分に睡眠を確保して 元気に夏を乗り切ろう ( 伊賀 和夫)

 暑さで体に熱がたまってくると、汗をかくことで熱を放散し体温を調節します。湿気の多い日本の夏は、汗の蒸発が妨げられ、熱が体内にこもり疲れやすくなります。また、熱帯夜が続くと寝苦しく睡眠不足になりがちです。その結果、生活リズムが乱れ、夏ばてを起こしてしまいます。
 夏ばてにならないためには次の点に注意しましょう。
 十分な睡眠を確保しましょう。疲れを残さないように早く就眠することが最も大切です。早く寝付くために、クーラーや扇風機を利用しましょう。
 栄養のバランスの良い食事を取りましょう。良質のタンパク質や脂肪、また疲労回復に有効なビタミンB1を摂取しましょう。牛乳や卵、乳製品、豆類、脂肪分の少ない肉や魚が適当です。
 水分の取り方に注意しましょう。冷たいものを一気に多量に飲むと胃に負担がかかります。適温の水やお茶、イオン飲料を少量ずつ補給しましょう。イオン飲料はカロリー源となるので飲み過ぎに注意が必要です。お酒やコーヒーも利尿作用があるので避けた方がいいでしょう。
 冷房病を予防しましょう。外気温との差がありすぎると、自律神経のバランスが崩れます。冷房中の室温は外気温との差を五度から六度以内に保ちましょう。
夏ばてと思っていても、他の病気にかかっていることもあります。症状が長引くようなら受診しましょう。


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